洋梨は、
正式には、西洋梨（せいようなし）と言います。
また、柔らかな舌触りと
ねっとりとした濃厚な味わいから、
洋梨のことを、バターペアとか、バターフルーツと
呼ばれることがあります。
洋梨は、
ヨーロッパ中部から東南部、
西アジアに分布していたものが原種です。
ヨーロッパでは、紀元前から洋梨が栽培されていましたが、
江戸時代に、日本へ渡来しました。
明治時代に、多くの洋梨の品種が、
日本に導入されました。
日本での洋梨の主要産地は、
山形県、青森県、長野県、岩手県などです。
洋梨は、
炭水化物（糖質）が多く、水分が少なく、
日本の梨より、エネルギーがやや高めです。
洋梨の栄養価は高く、
骨を丈夫にするカルシウムや
鉄の働きを助けて、貧血予防に役立つ銅、
便通を良くする食物繊維などは、日本梨の約２倍含まれています。
洋梨には、
夏バテなどの疲労回復やスタミナ増強に役立つアミノ酸、
「アスパラギン酸」が、140mg/100g含まれています。
また、洋梨に含まれる「ソルビトール」は、
甘く、冷涼感のある糖アルコールで、
咳止めや解熱効果があるとされています。
さらに、洋梨には、
タンパク質を分解する消化酵素プロテアーゼを含まれています。
調理に使えば、肉を柔らかくできるだけでなく、
食後のデザートに洋梨を食べることで、
消化を助けます。
洋梨には、カリウムが多く含まれ、
カリウムは、身体からナトリウムを出す働きがあるため、
高血圧症の方に良いとされています。
夏、カリウムは、汗とともに流出しがちなので、
残暑で、汗をかいたときなど、
水分とともに補給できて、良い果物です。
洋梨成分の88％が水分で、
ビタミン類は、あまり含まれていません。
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